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ショパンピアノ国際コンクール2021 日本人ピアニスト2位、4位入賞

5年に一回開催されるショパンピアノ国際コンクール(以下ショパンコンクール)がポーランドのワルシャワで開催されている。近年にないくらいのハイレベルの戦いとなっているように感じる。ファイナルステージには反田恭平、小林愛実さんの2名が残っており、もしかすると日本人優勝者が出る?

目次

ショパンコンクール一次予選通過した日本人は8名

今回のショパンピアノ国際コンクールは実に多彩なピアニストが登場した。予備予選を勝ち抜いて(予備予選免除者含む)一次予選を通過した日本人は、8名。

沢田蒼梧さん 名古屋大学医学部学生
進藤実優さん モスクワ音楽院付属中央音楽学校10年生
反田恭平さん 桐朋学園特待生 ショパン国立音楽大学学生
角野隼斗さん 開成高校から東大工学部大学院修士課程修了
牛田智大さん 学校に関しては、卒業しているのかどうか不明
古海行子さん 昭和音楽大学院学生
小林愛実さん 桐朋学園特待生 カーティス音楽院学生
京増修史さん 東京藝術大学首席卒業 同大学院修士課程学生

反田恭平、小林愛美さんはともに桐朋学園特待生。
小林愛実さんは、前回のショパンコンクールのファイナリストでこれが2回目になる。前回のショパンコンクールでは、ロングヘアーを振りかざしながら演奏していたけど、バッサリと切ったショートボブで登場。

異色なのは角野隼人さんで、専門は人工知能、自然言語という理科系男子。角野さんはYouTuberでもあり、80万人以上のフォロワーを持つプロのピアニスト。沢田蒼梧さんの名古屋大学医学部の学生というのも珍しい。

2次予選通過した日本人は5名

進藤実優さん
反田恭平さん
角野隼斗さん
古海行子さん
小林愛実さん

この2次予選が大事なんですよね。
ここで消え去るとただの無名のピアニストで終わるのだと思います。
例外もありますけどね。

イーボポゴレリッチさんみたいに。
このピアニストは大好きで毎年コンサートに行ってます。
若い時のロン毛からすっかり坊主になってしまったけど、
音楽的なセンスはさらに磨きがかかり大好きなピアニスト
です。

 

3次予選通過のファイナリストは日本人2名だけ

反田恭平さん
ワルシャワでは「サムライ」と呼ばれているのだとか。
「侍のピアノがすごい」と会話している聴衆の声を聞いて大喜びしている反田さんは、キャラが濃い。3次予選までは、シャツ姿で演奏していました。

小林愛実さん
プレリュードを24曲全てを弾いて、最後は聴衆の拍手がいつまでも続く。
まるでアンコールを待っているかの如くの聴衆評価でしたね。
力が足りないと立ち上がって弾くのが可愛いしさすが。
腕の重みが足りないから、体重をかける。
胸の音符のペンダントはお守りなんだろうね。演奏前に手で触って
お祈りしてから演奏開始。ずーっと同じドレスで通してます。
多分、ファイナルもこのドレスだと思う。

この2名 結果的に桐朋学園特待生2名で、反田さんはモスクワ音楽院、ショパン音楽大学で学び、小林さんは桐朋学園大学卒業後カーティス音楽院で学んでおります。

つまり、海外で修行してステージ経験が豊富でないと残れないのですかね。

小林愛実さんの4歳でこのピアノ演奏はすごい

これは、すごい。4歳でこのレベルなの?

15歳で小澤征爾さんが選んで、カーネギーホールで演奏する。

ほんとに才能溢れるピアニストなんだ。
アルゲリッチが大絶賛するピアニストでもある。

もし、審査員にアルゲリッチがいたら順位はどうなっただろうか?

ピアニストに学歴は関係ない

上原彩子さんは、公立普通科高校を卒業されていて、音楽の専門教育は音大等で受けてません。しかし、チャイコフスキーコンクールで女性で初めて1位を獲得したピアニストで3人のママでもあります。

年間30回のリサイタルを世界中で開催して、東京藝術大学准教授でもあります。全ての評価は実績なんです。辻井 伸行さんは、全盲であってもヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝して世界中のオーケストラと共演している。まさに天才ですけどね。

何が大事なのか?

東京藝術大学、ショパン音楽大学を首席で卒業しても予選落ち。

度胸なのか?
それとも、実力以上の力を見せる何かなのか?

天才少年、天才少女と言われても、予選落ちたらただのピアノひき。
世界の名だたる審査員に評価される演奏と聴衆の鳴り止まない拍手がピアニストの栄光と評価。

それがプロの世界です。

野球もそうでしょ。
ドラフト1位で入団しても、最後まで選手でいるには大変でしょ。
通過点なんですよね。
ピアニストにとってショパンピアノコンクールの順位は、その後の人生を大きく決める壁なのかもしれない。

角野隼人さんは別次元ですけどね。
角野隼人さんのピアノは、世界中から「聞きたい」とオファーが来てるでしょ。
どれだけの場数をこなすかなのかな?

ショパンコンクールファイナル

ショパンコンクールはショパンの命日である10月17日を挟んで3週間開催される。
出場するピアニストは、最大で1ヶ月はワルシャワにいることになる。(予選落ちすれば早く帰れます)

16歳から30歳以下のピアニストに出場権があり、5年に1回開催されます。誰でも出れるわけではないのですよ。世界的に有名なピアニストの推薦状が必要です。

ある程度のレベルでないと出場できないのです。

さて、ファイナルです。

めちゃ楽しみ。

反田恭平さんのファイナル
ショパンピアノ協奏曲第一番
コンサートマスターが笑顔でバイオリンを弾いている。
ものすごくうまいピアニストと共演するとコンマスは
仕掛けてくる。指揮者が抑えていたけど。
反田さんは「きたな」受けてたとうとペースを合わせる。
指揮者の静止に反田さんも笑顔で堪える余裕。

優勝してほしい。
完璧な演奏でした。

蝶ネクタイは省略したけど、上着はきてるね。しかも、着なれている。
さすが、反田恭平。この堂々たる風格は優勝者の品格だと思う。

小林愛実さんのファイナル

ドレスもゴージャスに変更。

ショパンコンクール結果発表 反田恭平さん2位 小林愛実さん4位

反田恭平さん 2位
小林愛実さん 4位

おめでとうございます。

①ブルース・リウ🇨🇦
②アレクサンデル・ガジェヴ🇷🇺🇸🇮、反田恭平🇯🇵
③マルティン・ガルシア・ガルシア🇪🇸
④小林愛実🇯🇵、ヤクブ・クシュリク🇵🇱
⑤レオノラ・アルメリーニ🇮🇹
⑥ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ🇨🇦

 

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